2020年5月○日
この時の身体の状態
生後4ヶ月の子どもの子育て中なことや、実家から病院まで少し距離があること、そして何より1回目の緊急事態宣言下であったので、主治医の先生は1回目の外来受診日まで、少し遅めの退院から1ヶ月ほどの日付けで予約をとってくれていた。
その間は前回の骨折日記にも書いたように、実家の両親の力や、休日には夫の力を借りて、できることはなるべく自分で子育てもこなしていた。
足の状態としては、足首につまりのようなものを感じるものの、平坦な道などを歩く分には痛みもほぼ無くなり順調に治っていっているなと感じた。
家の周りの散歩や実家の階段の上り降りなどを自主リハビリとして行なっていたが、やはり階段を降りる時、左足で踏ん張るのが1番痛かった。
肘の方も、曲げ伸ばしの自主リハビリを行っていたところ、更に伸びて曲がるようになり、伸びはまっすぐ、曲げは肩に手がつくまで曲がるようになった。
ただやはりいくら動きが良くなってきたと言っても、自分の身体であるのにまだまだ借り物の手足のような感覚があった。
常に足首と肘に紐が巻かれているような感覚なのだ。
とはいえ骨折経験者の方々のブログなどを拝見させていただいていて、骨折の治療は長期戦になることは分かっていたので、退院して1ヶ月の経過としては良い方なのではないかと思った。
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緊急事態宣言下の病院受診はビクビク
初めての外来受診のために出かけるにも、この時ステイホームで、街は閑散としているような状態。
私はまだ手足の状態が1人で電車に乗って1時間以上の距離を通院できるまでにはなっていないため、父に頼み車で病院まで送ってもらった。
また、受診の間は駐車場の車の中で待っていてもらった(高齢の父に病院内で待ってもらうのは感染リスクがあると考えたため)。
受付を済ませて手足のレントゲンと、肘のみCTを撮った後、整形外科の待合に行った。こちらも閑散としていた。
この時は病院受診も自粛している患者さんが多かったようで、待つことなく、私は予約時間ぴったりに受診することできた。
外来受診が始まると、主治医の先生から
「足はもう治っていますよ。肘の骨のつき具合は受傷後3ヶ月としては悪いです。調子はどうですか。」
と言われた。
「足はまだ階段を降りる時などが痛いです。リハビリは退院時に先生が無理して行かなくていいとおっしゃってくれたので、行かずに自宅でリハビリをしています。コロナが怖くて…肘の曲げ伸ばしはかなり良くなりました!」
と肘を曲げ伸ばしして見せながら言った。
「すごい良くなっていますね!」
と先生は良く伸びて曲がるようになった私の肘を見て、少しびっくりしたように言った。
そして、
「せっかくここまで良くなっているのに、肘の骨ができずに再手術になるとまた動きが悪くなるので6ヶ月くらいは様子を見ましょう。あと残念ながら6月いっぱいで僕は他の病院に異動になるので、7月から違う先生に見てもらうことになります。手術としては、まだ若いのに人工関節を入れるのはあまり良くないので、骨移植になると思います。そうなるとこの病院では人が足りないので、僕が異動する大学病院で手術をするか、この病院に人を集めてやるか…」
と…
これを聞いて、えっ!?そんなに大ごとなの!?とびっくりしてしまった。
私が骨折した肘の骨、上腕骨小頭は肘の骨折部位しては稀な場所で、血流が悪い場所であるので骨癒合も遅く、骨壊死も報告されている場所との事。
自分的にはかなり良くなっている、もうすぐで息子を両手で抱き上げる事ができるのではないかと思っていたので、ショックだったが、6ヶ月経ったらきっと骨もできてきてくれるはずと思うことにした。
息子の抱っこは、骨折していない方の右手で抱き上げて、左手は添えるくらいなら大丈夫と許可がもらえた。
また、事故当時からずっと診てもらっている主治医の先生に、もう診てもらえなくなるのも不安だった。
受診後、待っていてもらった父の車で実家に帰りながら、車中で診察内容について話した。
骨を作るためには…
家に帰ってから、骨のつきが遅い場合はどうしたらいいかなど、暇があったらネットで調べて悶々としていた。
まずは骨を作るためにはカルシウムだよな(安直な考えかもしれないが…)!
Amazonでカルシウムのサプリメントを検索して購入した。
こちらのサプリメント、1日分が個包装されているので外出時の持ち運びにも便利!
そして検索するとよく出てくるのが超音波治療器について。
入院中に読んで励みにさせていただいていた方もブログで超音波治療器について綴っていて、ずっと気になっていたものだった。
この超音波治療器を使うことはできないのかな…と思ったが、とりあえずはカルシウムをとって骨がつくのを待とう!となんとなく肘の骨のあたりに骨よできろーできろーと念じながら毎日を過ごした。