2020年3月○日
本格的なリハビリが開始
またCTやレントゲンを撮って、左肘のシーネも外すことができ、足は少し地面についても良くなった(本当にそえる程度)!
リハビリの先生も、リハビリ内容が変わるため、ベッドにきて、また診察してくれた。
この時、
「なんか前に会った時と別人みたい…」と言われた。
この先生は事故(手術)の翌日の朝に診察をしてくれた先生で、その時は絶望感がマックスの時だったので心ここにあらずの状態だった。
色々とできることも増えて、家族の力を借りて子どもも元気に成長していて、身体の回復こそまだまだでも心は元気になっていたため笑顔で診察が受けられたのだ。
おそらく全く人相が違ったのだろう。
身体の健康も大事だが、心の健康も大事だと感じた。
この診察を受けてリハビリも本格化。肘は可動域を広げるべく曲げ伸ばし、足は平行棒を使ったりしてバランスを取る練習などが始まった。
肘のシーネを外すとパンパンに浮腫んだ肘が相変わらず85°くらいで固まっている。
自分で曲げ伸ばしをするのもなんだか怖いが、このままでは顔も両手で洗えないし髪の毛も結べない。
利き手ではないのは不幸中の幸いかもしれないが、日常生活でこんなにも左手を使うんだなーと実感する毎日だった。
肘のリハビリでは主にこの、くの字に固まった肘を、ぐぐーっと曲げたり、ぐーっと伸ばしたりするのだが、3週間固定していた関節はカチコチにかたまり全然曲がらない、伸びない。そしてとーっても痛い。
この時の私の痛みの耐え方はまるで陣痛のいきみ逃し。
初日は頑張っても90°しか曲がらなかった…
また、ずっと車椅子で座って見える視界に慣れていたので、平行棒を使って立つようになると、急に視界が変わって怖くなってしまった…
それに加え、私は夜にオルソケラトロジー(ナイトコンタクト)をして普段は裸眼で生活をしていたが、事故以来装着できていなかったのですっかり視力が落ちてしまっていた…(オルソケラトロジーについての記事も書きたいと思う)
視界が変わったうえに視力が悪いといつか転んでしまうのではないかと怖くなった私は、夫にオルソケラトロジーをする前に使っていたメガネを持ってきてもらった。
久しぶりのメガネ。こういう時のために捨てずにとっておいて良かったなーと思った。
車椅子はすっかり上達
3週目で膝が曲げられるようになり、車椅子に乗ることが安定してきた私は、操作に慣れて、車椅子がすっかり自分の足になり始めた。
片手も使えないのにどのように車椅子を操作したかというと、元気な右足で舵をとり、右手で車輪を回すのだ。
慣れてくるととても簡単。
この頃には車椅子からベッドへの移乗も得意になり、トイレの際にナースコールを押す必要も無くなった!
1階の売店でお菓子など、色々なものを買いに行くのも楽しみになってきた。
最近はスタバやタリーズやコンビニが入っている総合病院もあるので、もしここにもあれば更に楽しめただろうなーと思う。
ただこれまで自分では何もできなかったのに、だいたいのことは自分でできるようになって嬉しかった。
あとは身体を治してリハビリを頑張るだけだと思った。