2020年2月○日
眠れない夜
家族が帰ってしまい、更に悲しくなってしまいました…
とにかくずーっと泣きたかったです。
そんななかやっと水を飲んでいい時間になったので、若くて可愛い看護師さんが聴診器で胃腸がちゃんと動いているか確認してくれた後、やっとお水が飲めました。
この時間帯は基本的にこの看護師さんが世話をしてくれました。
どうしても悲しくて、誰かとはなしでもしていないと気が済まない精神状態だったので、
「なんで看護師さんになったの?」とか
「これまで骨折ってしたことある?」とか業務に関係ないことを色々と聞いてしまいました。
本当に迷惑な患者だったと思います…
また、スマホを見ると夫から、
『警察や保険会社から事故時の状況を聞かれることになると思うから忘れないうちにメモに残しておいて』
と。
片手しか使えず、スマホで長文を入力するのは厳しそうだったので、先程の看護師さんが私が言ったことを代わりにスマホに入力してれました。
それ以外にもやたら同じ番号から着信があるなって思ったら警察署からでした。
そういえば落ち着いたら連絡してくれって言われていたのでした。
しかし何も落ち着いてなんかいないので、とりあえずスルーしました。
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手術した場所よりも痛む場所
しばらくは麻酔が効いているから痛みはほとんどないものの、麻酔が切れると確かに手術した肘や足が自分のものではないかのように熱いし痛いのを感じました。
しかしそれよりも痛い場所がありました…
それは胸です。
事故に遭う前、混合栄養だったので、完全母乳の人に比べたら出る量も少なかったと思います。
しかし3時間おきにあげていたのに、もう10時間くらいあげていない状態…
母乳が溜まってパンパンに張って熱い胸…
私の場合は負傷部位もそうでしたが、この夜はそれよりもこの痛みでナースコールを鳴らしました。
この時間帯にも助産師さんがいて、乳房マッサージをしてくれました。
しかしまたすぐに痛くなり、保冷剤で冷やしたり色々と対処をしてくれました。
この時、夫から息子が泣いてばっかりでなかなか寝ないというLINEもあり、なんで母乳を欲しがっているこどもが家で泣いているのに、私はここでパンパンに張った胸をして、母乳をあげることができないのだろう…と本当に辛かったです。
3月から子連れで会おうと約束していた友達も何人かいたので、事故に遭って会えなくなったとLINEしました(この時コロナが増えはじめた頃だったので、事故がなくても予定は無くなったとは思いますが…)
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日にちが変わり、夜勤の看護師さんも助産師さんでした(助産師さんは看護師さんの資格をもったうえで更に試験を受けているのだそう)。
もちろん手術のあとの場所も痛いので痛み止めの点滴や座薬など対処はその都度してくれました。
そして胸も相変わらずずーっと痛い…
ここでこの助産師さんからアドバイス。
「今マッサージで胸をしぼるように刺激すると母乳が出ていったと身体が判断して更にまた作られてしまう。ここはあまり刺激しないで冷やすほうがいい。」との事でした。
この助産師さんには夜中じゅう色々と相談をしました。
・私がいなくて子どもをどう面倒みたらいいのか。
・混合栄養から完全ミルクにするのか、搾乳をするか。
など…
とにかく子どものことばかり聞いていたら
「あと一歩間違えてたら天国からこどもを見ることになってかもしれないんだよ?それだけ酷い怪我なんだから今は治すことを考えなさい。こんな機械もつけるような怪我なんだから…」
と。
愛があるお説教を、この時は、でもーとなかなか気持ちが切り替えられず受け入れることはできなかったですが、本当に感謝しています。
ちなみに私が入院しているのは大部屋でした。
夜中じゅう話し声が聞こえて、なんとも迷惑な患者だと他の人は思ったに違いないです。
本当に申し訳ない…
そして先程の助産師さんの言葉に、ん?となりました。
機械とは…?
実はこの時レナシスという機械を使っていたのです。
レナシスとは
局所陰圧閉鎖療法(NPWT)用の機器であり、既存治療に奏功しない、或いは奏功しないと考えられる難治性創傷に対して、治癒を促進する目的で使用します。
出典:RENASYS◊ 創傷治療システム | Smith & Nephew - Japan
私の場合は、開放骨折をした箇所の傷、それ以外のトラックに轢かれた傷がかなり広範囲にあり、その傷の治りをよくするために、この機械により、左手左足が全体的に真空パックのようにされていました。
これがついていることによりかなり身動きができなくて不自由でしたが、本当につけていて良かったということはこちらの記事に書きました。
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今回も最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。